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一部の理系出身者を除いて、普段お仕事でお使いのPCの中身を「体系立って習った」という方はほとんど居ないかと思います。
新規PC購入やトラブル発生時の対応、部品増設の際の予備知識として、今回は特に重要な「CPU」「HDD」「メモリ」について解説します。
PCの中でプログラムを実行する、処理の中心部です。私はよく「事務作業をする人」に例えて説明しています。
データに対する計算処理や、入力状態による分岐といった処理を1秒あたり数十億回も実行します。
なお最近では、ひとつのCPUで複数の処理を同時に行うことができる「マルチコア」「デュアルコア」と呼ばれるCPUが一般的になりつつあります。
以前は少しでも速いCPUを求める傾向がありましたが、現在、通常の用途であれば最先端のCPUは必要ないので、比較的廉価なデュアルコアで十分だと思います。
データやプログラムを記録しておく保管庫です。私はよく「資料を保存する本棚」に例えて説明しています。
外観は箱状ですが、中には回転する固い円盤(ディスク)と情報を読み取る磁気ヘッドが入っており、レコードと似たような構造になっています。
この円盤は毎分数千~1万回転と非常に高速に回転します。磁気ヘッドはこのディスクから「0.02μm」の所を浮上します。ちなみに髪の毛の断面が80~120μm、指紋の厚みが3~5μmです。磁気ヘッドをジャンボジェット機に例えると、地上からわずか数ミリメートルの高さを超低空飛行しているのと同じようなものです。
ディスク、ヘッドのいずれもモーターで機械的に動きますので、故障が多い部分でもあります。特に衝撃には注意が必要です。
【参考】
ストレージの基礎用語: HDD(磁気ディスク装置)とは [Hard Disk Drive]: 富士通
交換時は以下の点に注意しています。
なおUSBメモリや携帯電話などでも使用されるフラッシュメモリを利用した「Flash SSD(Solid State Drive)」と呼ばれる機器が登場しています。これは回転部が無いため衝撃に強く、重量も軽く、動作も高速ですが、HDDに比べ容量の割に高価で、まだ一般的ではありません。
データやプログラムを一時的に記憶する、作業領域です。私はよく「作業をする机」に例えて説明しています。
メモリは多ければ多いほどPC全体の動作が高速化します。Windowsでは処理の空いた時間に、HDDの中でよく使う部分を前もってメモリ上に読み出して高速化を図っています。これを「キャッシュ」と呼びます。
またメモリの容量が少ない場合、使用頻度の低い部分をHDDに待避させながら動作することで、動作は遅くなりますが、見かけ上のメモリの量を増やす事が出来ます。これにより大きなプログラムを動作させる事ができるようになります。これを「仮想メモリ」と呼びます。
できるだけ高速化するには、PC購入時に上限までのメモリを搭載する事が望ましいですが、メモリは高価ですので費用対効果が妥当か、見極める必要があります。場合によっては購入時には不便を感じない程度のメモリ量としておき、後でメモリ価格が下落するのを待って増設した方が良い場合もあります。
増設、交換の際は以下のような点に注意しています。
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